ケーキ フィナンシェ

MORI YOSHIDA モンブラン

スイーツ界隈…というより、グルメ界隈全般に言えることかもしれないが、お店のうたい文句に「日本初上陸」という言葉使いがちな気がする。

東急が作った渋谷の新たなランドマークとなった「渋谷スクランブルスクエア」

この渋谷スクランブルスクエアは、最もアクセスしやすく大勢の人の目に触れる1階部分にスイーツの専門店を大量に配置することで、多くの集客を獲得している。

そんな渋谷スクランブルスクエアの客寄せパンダ的な存在のスイーツエリアに「日本初上陸」のパティスリーが入っていた。

その名は「MORI YOSHIDA」

どうやら、日本人がパリで営んでいるパティスリーのようである。

日本人が作ったものを「日本初上陸のお店」としてありがたがる…なんとも奇妙。

この「MORI YOSHIDA」のモンブランは、話題性の高さもあり5月ごろまでは整理券を配って販売するほどの人気の高さで常に売り切れてたが、コロナウイルスの影響なのかそれとも単純においしくなかったから売れ残っているのかわからないが、モンブランのカウンターは寂しいくらい人がいなかった。

もし、おいしくなくて売れなくなってしまったとしたら、ひねくれている自分にとってネタでしかないので、コロナの影響で売れていないのか、不味いから売れてないのかを確認するために、モンブランを購入した。

MORI YOSHIDA

素材にとことんこだわり、素材の特徴を最大限に生かし、フランス伝統の菓子を最高の味に仕上げていくことをモットーにしているパティスリー。

最高級ホテルと言われる「パークハイアット東京」で腕を磨いた「吉田 守秀」が2013年にパリでオープンした店。

「日本」ではなく「自身」を武器にして名だたるパティスリーが立ち並ぶ激戦区パリで勝負している。

MORI YOSHIDA モンブラン

売れ残っていたモンブラン。このお店のナンバーワン人気の商品である。

値段は918円(税込み)果たして、この値段に見合う価値はあるのだろうか。

外観

割としっかりとしたつくりの紙袋。高級感があってうれしい。

見た目がとにかく美しい。

他のモンブランとは一線を画している。

美しいと崩したくなってしまう。人間の性。

断面です。

味の詳細

味の客観的な感想やどういった味だったかを書いていきます。

 

このモンブランの構造としては、クレームダマンドをパイ生地で包んだパイを土台としてその上に栗、生クリーム、マロンクリームを順番に乗せていった。というような構造になっていた。

モンブランの土台はいろいろあるがパイ生地と言うのは珍しい。

マロンクリームはラム酒がよく効いており、上品な香りで、濃厚な甘さがあった。所謂「和栗」ではなく「マロン」なので海外独特の甘さと香りがあった。

生クリームは乳脂肪分が多い品質の良い生クリームを使用しているのか、食感は軽く、しつこさがない生クリーム。

土台となるパイ生地とクレームダマンドは塩味が少し効いていて、濃厚で上品な甘みのあるマロンクリームと絶妙にマッチしていた。

個人的な味の感想

独断と偏見に満ち溢れた、あくまで個人的な味の感想。

おいしかった

おいしかった。

土台のパイ生地の絶妙な塩味とマロンクリームのちょっとしつこい濃厚な甘みと香りが最高にマッチしており、手が止まらなかった。

普段は濃い味のケーキは途中で胸焼けして食べれなくなってしまうのだが、塩味と甘味のバランスが絶妙すぎて、高速で延々と食べ続けてしまい食べ終わった後に胸焼けした。

918円はケーキにしてはかなり高いと思ったが、ケーキのパイ生地やクリームに至るまでかなり素材にこだわっているということが、味を通して端々まで伝わるほど素材にこだわっているので918円(税込み)は納得の値段かもしれない。

あと、意外にサイズが大きかった。

贈り物に最適か?

おもたせのケーキにはいいかもしれない。

ビジュアルは最高に高級感があるし、箱や紙袋もかなり高級感のあるつくりになっている

ちょっと高いかもしれないが…